- 我がまち川口・再発見 - 川口市制75周年事業 |
川口市長賞

審査員賞(左から:野口里佳選、小林のりお選、鈴木理策選)



審査員コメント
昨年、市制75周年事業として実施した写真公募展「川口百景」 は、222名、734点の応募があり、50点の入選作品を選定しました。
2回目となる本年は、404名、1249点の作品が集まり、遠く福岡や金沢、静岡在住の方の応募もありました。年齢的にも、4歳から90歳代のシニアの方まで大変幅広い層の方々に応募していただき、「それぞれの視点で発見した川口市の姿」といった本公募展の趣旨が皆様の関心を呼び、受け入れられた結果ではないかと思っています。
審査会は第1回目と同様に、早朝から夕刻まで審査員同士の意見を交わしながら時間をかけて慎重かつ厳正に行われ、上位入賞者4名と46名の入選者を決定しました。
市長賞を受賞された増井真理子さんの「Insular III(島に住む…)」は、マンションの28階にある自宅のバルコニーから撮影した川口市内の作品ですが、「これが川口市か?」と目を疑うほど幻想的でシュールな作品に仕上がっています。画面右端の高層ビルの黒い影と遠くにうっすらと見える山並みが画面に奥行きを与え、まるで飛行機から空撮したかのような不思議な浮遊感を感じさせてくれます。高層マンションから見下ろす新しい景観に、まさに川口市の今を発見する思いです。偶然を必然に変えた作者のカメラアイに敬意を表します。
野口里佳賞を受賞された秋元幸男さんの「良き友 良き仲間」は、巨大なパラボラアンテナを背景にゴルフ練習をする人々を、静かに覗き見るかのような傍観者的視線で捉えており、結果としてシニカルな批評性を携えた作品に仕上がっています。
鈴木理策賞を受賞された篠田祥宏さんの「まちの灯り」は、夜の荒川土手から見た風景をモチーフとしていますが、手前の薄暗い路地の寂しい灯と遠くの高層ビルの賑やかな灯のコントラストが、時間的、空間的な拡がりを感じさせ、心の奥底の記憶を呼び覚ますような心象的な作品となっています。
小林のりお賞を受賞された神田彩笑さんの「空の駐車場」は、川口駅東口で撮影とありますが、他の応募作品とは明らかに違うテイストを携えた作品で、その軽やかに空中を漂うような視線、既視感を誘う眼差しに一目で心魅かれました。誰もが経験する買いもの帰りのワンシーンですが、どこへ向うのか分からなくなる一瞬の刹那を感じさせます。簡単に撮れそうでなかなか撮れない、そんな浮世離れした写真です。後に、6歳の少女が撮影したと知り、驚くと同時に妙に納得した次第です。無垢な魂の成せる技でしょうか。
他、46名の入選作も甲乙告げ難い作品ばかりで、審査員一同、写真文化の豊かさ、楽しさを感じながらの選考会でした。全体的には、デジタルカメラによる作品が多くを占めました。上位入賞作も全てデジタルカメラによる作品ということで、時代の流れを感じさせられます。難をいえば、プリントの仕上げ、調子において技術的に雑なものが目立ちました。レタッチ操作の未熟さ故のコントラスト、彩度等の過剰なものが多かったように思います。そうした中にあって、銀塩フィルムによる精緻なモノクロ作品にも印象深いものがあったことをつけ加えておきます。
評:小林のりお
入選者一覧(五十音順/上段:氏名、下段:作品タイトル)
秋山 芳広 |
阿久津 保夫 |
伊藤 信夫 |
井上 敏夫 |
上田 元 |
牛込 誠 |
大澤 弘宜 |
小倉 美保 |
鹿島 秀夫 |
河村 直美 |
木村 貴子 |
久保 寛 |
倉持 りえ |
河内 大輔 |
神田 修一 |
小林 千津子 |
斉藤 榮一 |
齋藤 憲子 |
斉藤 元男 |
笹川 守一 |
篠原 由佳子 |
白鳥 正一 |
塚原 繁子 |
中込 正広 |
長瀬 達治 |
西地 正満 |
西村 健太 |
朴 美和 |
橋本 千津子 |
原 昌彦 |
藤浦 郁子 |
藤波 猛 |
降矢 ひろみ |
古渡 依里子 |
水野 京子 |
道下 愛子 |
宮川 綾子 |
森谷 雅人 |
柳澤 智弘 |
山崎 政吉 |
山下 智子 |
山下 泰弘 |
山本 邦治 |
横澤 進一 |
渡辺 和憲 |
渡辺 直翔 |
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2008年度入選作品
2008年度入選作品はこちらでご覧頂けます。













































